テックなハーバード学部生の就活事情
今僕は大学3年生なのですが、1年休学していたので仲良い同期は4年生、就活の時期です。彼らの就活を見ていて気づいた点をまとめておきます。アメリカのテックな学部生の就活事情はあまり知る機会がないと思いますので、参考になればいいなと思います。
就職先
(成績的な意味での)レベルで分けてみると以下のような傾向が見えます。
超トップ層
(1) 大学院。全米トップの大学院:Stanford、MIT、Carnegie Melon
(2) 起業。ごくわずか。Theil FellowshipやYC Fellowshipに選ばれた人、Founders FundやSequoiaから出資を受けている人などがたまにいる。
トップ層
(1) 大きめのユニコーン。代表企業:Uber, Airbnb, Palantir
(2) 大企業でのレアなポジション。例:Google APM, Apple ML Engineer
(3) イケてるクオンツ。代表企業:Jane Street, Two Sigma, De Shaw
(4) イケてるスタートアップ、ミッドサイズ。代表企業:まちまちです
中上位層
(1) 大企業でソフトウェアエンジニア。代表企業:Facebook > Google > Microsoft (人気順に)
(2) まあまあなクオンツ。
中下位〜下位層
現時点ではまだ就職先が決まっていないのでわかりません。
就活時期
1、2年夏のインターン
通常企業は3年生にならないとインターンとして採用してくれません。ですが、GoogleやFacebookなどの大企業は1、2年生にもインターンの機会を提供しています。専攻が決まっている感度の高い学生はこういったインターンに応募します。ここで大企業での仕事がつまらないと悟り起業、ミッドサイズへの就職を決めた人をたくさん知っています。
3年夏のインターン
自分の卒業後のキャリアに近い会社でインターンします。しっかりと夏の間仕事をするとリターンオファー(就職しても働いていいよ!という権利)がもらえるので、インターン先に就職するケースが結構あります。
4年秋〜冬
3年夏のインターンの前後から就活が始まっていきます。大企業は10〜11月、ミッドサイズは12月〜1月には選考を終えます。スタートアップは通年採用です。大学院の出願はこの頃に準備を始め、冬に出願します。
就活の方法
大学のインタビュープログラム
キャンパスに大企業が面接をしにやってきます。テックだとGoogle, Facebook, Palantirなど、その他金融ではGS, JP Morgan、コンサルではMcKinsey, BCGなどがきます。全体の学生の4割くらいが参加して半分くらいが(つまり全体の2割が)ここから内定していきます。
リファラル
仲良い友達同士で3年夏にインターンしていた会社にリファラルしあいます。リファラルがあれば必ずレジュメ審査は通過することができます。最近の卒業生やイベントで知り合った社員にリファラルしてもらうケースも多くあるようです。みんなコネを活用するのがうまいです。
オンライン
ネットから応募するケースもたくさんあります。上記の二つよりも他の志願者と同じ土俵からスタートするという意味で大変ですが、実力や熱意のある人やちゃんと受かっていきます。
給料
年収。肌感です。Glassdoorなどを見れば会社ごとの数字があると思うので詳しくはそちらを参考にしてください。
大学院:400〜500万円
ミッドサイズ、ユニコーン、大企業:1000〜1500万
クオンツ:1200〜1800万
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